今週のコラム第158号「日本看護協会が提案する『病院で働く看護職の賃金のあり方』とは」(2025年6月10日号)

日本看護協会は、「病院で働く看護職の賃金のあり方」について、看護職が働き続けられる環境づくりを目指し、賃金制度の改革を提案しています。

 

この提案は、看護職のキャリアと連動した賃金モデルを構築し、多様な働き方とやりがいを支える評価・処遇を実現することを目的としています(下図参照)。

 

提案の主なポイントは次のとおりです。

 

①キャリアと連動した賃金モデル

 

看護職のキャリア開発を支援し、専門職としての成長を促進するために、クリニカルラダーや役割基準書を活用した賃金モデルを提案しています。これにより、看護職がやりがいを持って働き続けられる環境を整えます。

 

筆者が特に注目しているのは、看護部門の人数規模に対するポスト数が少なく、また看護職の8割が同一の等級に含まれる医療職俸給表(三)を参考としている病院も少なくないため、昇進や昇格の機会を得にくいことから、専門職群、管理・監督職群、高度専門職群という、複線型人事制度を提案している点です。

 

②多様な働き方の支援

 

短時間勤務や夜勤・交代制勤務など、多様な勤務形態に対応した賃金処遇を提案しています。これにより、看護職がライフステージに応じた柔軟な働き方を選択できるようにします。

 

③公平な評価と処遇

 

働いたことに対する評価の仕組みを整え、公平な賃金制度を構築します。これにより、看護職が納得感を持って働き続けられる環境を実現します。

 

④人材育成と人事評価の連携

 

看護職の人材育成と人事評価を連携させ、役割等級を定義し、評価できる仕組みを構築します。これにより、看護職がキャリアアップを目指しやすくなります。

 

⑤夜勤労働の価値向上

 

夜勤労働に対する賃金処遇を見直し、夜勤手当の増額や深夜割増賃金の乗数を上げるなどの取り組みを提案しています。これにより、夜勤労働の価値を高め、看護職の負担を軽減します。

 

この提案は、看護職のキャリアと連動した賃金モデルの構築を通じて、看護職が生涯にわたって安心して働き続けられる環境を整え、質の高い看護ケアの提供を促進することを目指しています。

 

(参考)

・「病院で働く看護職の賃金のあり方」日本看護協会の提案(最終版)

 

・「病院で働く看護職の賃金のあり方~人材育成を目指した賃金モデルの導入を~」(協会ニュースVol.600 2017.9.15 公益社団法人日本看護協会)

 

・「看護職のキャリアと連動した賃金モデル~多様な働き方とやりがいを支える評価・処遇~(2019年3月公益社団法人日本看護協会)

(出所)「病院で働く看護職の賃金のあり方」日本看護協会(最終版)の提案(公益社団法人日本看護協会)

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