今週のコラム第65号「職員の離職防止と新たな職員確保のための包括的施策に関する取組」(2022年7月12日号)

いきいき働く医療機関サポートWeb(通称「いきサポ」)で紹介されている取組事例をご紹介します。今回は、「職員の離職防止と新たな職員確保のための包括的施策に関する取組【市立大津市民病院、滋賀県、急性期機能】です。

 

取り組んだ内容

1回当たりの最長勤務時間の削減に取り組んでいる。

夜勤・交代制勤務の勤務間隔を適切に管理している。

時間外労働時間の削減に取り組んでいる。

正職員について多様な勤務形態(短時間勤務、短日勤務、交代制勤務、フレックスタイム制など)を活用している。

出産・育児に関する冊子を作る等、制度を周知したことで、制度の利用者が増加した。

 

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

 当院では質の高い救急医療を提供していくにあたって、優秀な医師が集まる病院にしていく必要があると考えていた。そのためには、職員の離職を防止しつつ、新たな職員の確保及び健康を守り、全ての職員が働きやすい職場にすることが必要であろうと考えていた。医師の労働時間について適切に管理に出来ていないケースがあり、長時間時間外労働が発生するケースがあった。

 上記を踏まえ、医師の労働時間管理、および女性医師、若手医師等それぞれの医師が働きたい、選ばれる職場にしていくための取組を行うこととした。

 

取組対象

  • 取組対象
    医師
  • 取組の中心部署・人物
    各科医師、研修医、各科責任者
  • 取組詳細
    ・労働時間管理に否定的な医師 もいると考えられたが、 病院長 主導で時間外労働抑制の 重要性を各科医師に働きかけ 、労働 時間管理を開始した。
    ・臨床研修センター長が各科 の責任者、一人ひとりに研修医の健康を守ることの重要性を 訴え続け、シフト制導入の了承 を得た。
    ・各科責任者が 自ら事務局に制度内容 を聞き、自部署の部下 に制度を紹介している。 責任者の働きかけに より育児短時間勤務制度を利用 した職員もいる。
    ・医師 の離職が考えられる中、医師の健康を守るため、診療科会議で医師 の時間外労働の実態を定期的に 開示した。更に、時間外労働の定義の厳格化、在院 日数 の適正化を行い、時間外労働を抑制した。
    ・土日・祝日の副直業務は日勤の勤務時間を超えることもあり負担が大きいため、副直業務を行った場合、平日を週休日にするシフト制を導入した。

 

実施後の成果

医師一人あたりの時間外労働を15%程度削除でき、月平均時間外労働を常勤医32時間、専攻

 医35時間まで削減することができた。

シフト制導入により研修医が休養にあてる時間を作り出すことができた。また、研修医の

 勤務環境改善に取り組んでいることから後期研修医の人数も倍増した。

制度を利用することで、柔軟に働き方を選択できるため、出産後も継続的に勤務する職員が

 多い。

 

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

・女性医師の上司や事務の方が協力してくれて、ここで働いて いて 良かった。

・シフト制導入により休日が増加し、休養や、個人で勉強する等、時間を有効に使用してい

 る。

・個人のWLB に合わせたシフトを組むことができ、非常に助かっている。上司や周りの 職員

 も制度の利用を受入れてくれるため、いつかは病院のために恩返ししたいと思っている。

 

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