今週のコラム第55号「令和4年度診療報酬改定の関係告示等が公布されました!」(2022年3月8日号)

令和4年3月4日(金)、令和4年度診療報酬改定の関係告示等が公布されました。令和4年4月1日から算定を行うためには、令和4年4月20日(水)(必着)までに、管轄の地方厚生(支)局へ届出が必要となります。

今回は、そのうち、働き方改革の推進に関する部分をご紹介します。

 

1.地域医療体制確保加算、手術・処置の時間外加算1

 等の見直し

(1)地域医療体制確保加算の見直し

 〇 地域医療の確保を図り、医師の働き方改革を実効的に進める観点から、地域医療体制確

  保加算につ いて対象となる医療機関を追加するとともに、医師労働時間短縮計画の作成を

  要件に追加し、評価 を見直す。

 〇 医師の働き方改革をより実効的に進める観点から、「医師労働時間短縮計画作成ガイド

  ライン」に 基づく、「医師労働時間短縮計画」作成を求めることとし、 「実績」「取込

  目標」等の記載を求める。

 【経過措置】

   令和4年3月31日時点で地域医療体制確保加算の届出を行っている保険医療機関につい

  ては、令和4年9月30日までの間に限り、「医師労働時間短 縮計画作成ガイドライン」に

  基づき、「医師労働時間短縮計画」を作成することに係る基準を満たしているものとす

  る。

(2)勤務医の負担軽減の取組の推進~手術及び処置の時間外加算1等に係る要件の見直し~

 〇 手術及び処置の休日加算1、時間外加算1及び深夜加算1の要件について、医療機関内

  における労務管理や労働環境の改善のためのマネジメントシステムの実践の観点から、手

  術前日の当直回数に 加え、連続当直の回数に係る上限を追加するとともに、診療科全体に

  おける当直回数から、医師1人当たりの当直回数に要件を変更する。 

2.夜間看護配置、看護補助者の配置等に係る評価の見直し

(1)夜間の看護配置に係る評価及び業務管理等の項目の見直し

 ① 夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等の項目の見直し

  〇 看護職員の夜間における看護業務の負担軽減を一層促進する観点から、業務管理等の

   項目を見直す。

   ・「ア 11時間以上の勤務間隔の確保」又は「ウ 連続する夜勤の回数が2回以下」のい

    ずれかを満たしている ことを必須化する。

   ・看護職員夜間配置加算(精神科救急急性期医療入院料及び精神科救急・合併症入院

    料)の施設基準における満たすべき項目の数について、2項目以上から3項目以上に

    変更する。

 ② 夜間の看護配置に係る評価の見直し

  〇 看護職員の夜間における看護業務の負担軽減を一層促進する観点から、夜間の看護配

   置に係る評価 を見直す。

(2)看護補助者の更なる活用に係る評価の新設

 〇 看護職員及び看護補助者の業務分担・協働を更に推進する観点から、看護職員及び看護

  補助者に対してより充実した研修を実施した場合等について、新たな評価を行う。

(3)特定行為研修修了者の活用の推進~研修要件の見直し~

 〇 精神科リエゾンチーム加算、栄養サポートチーム加算、褥瘡ハイリスク患者ケア加算、

  呼吸ケアチーム加算の算定に係る適切な研修に、特定行為に係る研修を追加する。 

3.医師事務作業補助体制加算、病棟薬剤業務実施加算の見直し

(1)医師事務作業補助体制加算の評価の充実

 ① 医師事務作業補助者の配置に係る要件の見直し

  〇 医師事務作業補助者が実施可能な業務に係る整理等を踏まえ、医師事務作業補助体制

   加算1及び2について、医師事務作業補助者の経験年数に着目した評価とする。

 ② 医師事務作業補助者の配置に係る評価の充実

  〇 医師事務作業補助体制加算について、評価を見直す。

(2)病棟薬剤業務実施加算の見直し

 〇 小児入院医療管理料において、病棟薬剤師による介入が医療の質の向上につながってい

  る実態を踏まえ、小児入院医療管理料を算定する病棟について、病棟薬剤業務実施加算1

  を算定可能とする。

4.診療録管理体制加算の見直し

 〇 適切な診療記録の管理を推進する観点から、「医療情報システムの安全管理に関するガ

  イドライン」を踏まえ、要件を見直す。

 〇 医療機関間等の情報共有及び連携が効率的・効果的に行われるよう、標準規格の導入に

  係る取組を推進する観点から、電子カルテの導入状況及びHL7 Internationalによって作成

  された医療情報交換 の次世代標準フレームワークであるHL7 FHIR(Fast Healthcare Intero

  perability Resources)の導 入状況について報告を求めることとする。

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