今週のコラム第105号「医師の働き方改革シリーズ第22回『病児保育所の設置による子育て世代を中心とした働きやすさの改善』(2023年8月8日号)

現在、医師全体の約2割が女性となっており、特に出産・育児期の女性医師にとって、働きやすい環境を整備することが大きな課題となっています。

今回は、病児保育所の設置による子育て世代を中心とした働きやすさの改善の事例をご紹介します。

 

【病児保育所の設置による子育て世代を中心とした働きやすさの改善】

(神戸大学医学部附属病院(兵庫県神戸市))

※934床(精神病床46床を含む。) 職員2,141名(医師840名、看護師923名他) 

 高度急性期

 

取組前の状況

 • 「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」(平成30年2月27日)において「女性医師等

  に対する支援」が掲げられた。

 • 「医師の働き方改革に関する検討会報告書」(平成31年3月28日)においても、「出産・育

  児期の女性等の時間制約のある医師が働きやすい環境を整える必要があること。」及び

  「働き方と保育環境等の面から、医師が働きやすい勤務環境を整備していくこと」の重要

  性を認識した。

 • 取組前に行っていた一般保育に加え、病児保育を実施することにより、育児期の医師の勤

 務環境の整備・改善の実現を目指した。

 

取組の内容

 病児保育は1日2名定員体制とし、救急の場合に備えての救命救急センターとの連携、実績のある病児保育専門の企業への委託等、内外を巻き込んだ体制で構築した。

 

 ・敷地内に病児・病後児保育室を開設し、職員を対象として1日2名の定員で病児・病後児保

  育を実施。 ⇒ 前日までに予約をするケースが多い周辺の多くの病児保育施設と異な

  り、当日の朝6時半まで予約可

 ・病児の急変時には迅速に対応するため、小児科や救命救急センターと連携

 ・Web による受付・運営システムの導入、保育者の研修・派遣等を外部委託。

  ⇒ 運営については、他の大学病院でも実績のある病児・病後児保育専門の企業に委託

 ・施設利用者の専用サイトで各種情報の発信

  ⇒ 事前登録、利用予約、各種マニュアルの参照が専用サイトからでき、会員専用のホッ

   トラインを整備

 

取組の効果

 本取組によって女性医師を中心に子育て世代の医師にとって働きやすい環境を作り上げることできた。

 

〔「勤務環境改善に向けた好事例集(令和4年3月 令和3年度厚生労働省委託事業)」より〕

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