今週のコラム第104号「医師の働き方改革シリーズ第21回『業務体制の見直しによる研修医等の時間外労働の削減』」(2023年8月1日号)

一般の医師の時間外労働時間が短くなっている一方、初期研修医等の時間外労働時間がなかなか短くならず、困っている病院も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、業務体制の見直しによる研修医等の時間外労働の削減の事例をご紹介いたします。

 

【業務体制の見直しによる研修医等の時間外労働の削減】

(総合病院 水戸協同病院・筑波大学附属病院

 水戸地域医療教育センター(茨城県水戸市))

※ 389床 職員 596名(医師130名、看護師315名他) 急性期

 

取組前の状況

 • 全医師の平均時間外勤務時間は40h/月程度となっている中、時間外勤務時間が80h/月を

  超えている医師の多くは、初期研修医・後期研修医が占めていた。

 • 時間外勤務時間が80h/月を超えると自己研鑽のための学習時間が減少することから、研修

  医の時間外労働の削減が課題となっていた。

 

取組の内容

 夜間シフトや緊急入院の対応体制等の業務体制を見直すとともに、時間外勤務や休日出勤に

対する医師の意識改革を推進した。

 ・ 研修医の研修環境の改善策を検討するため、レジデントサポートミーティングを実施。

  ⇒ チーフレジデントに加え、病院長、労務担当副院長等が出席

 ・ 時間外や週末当番の削減のため、ナイトシフト制と交替休憩の導入及び緊急入院の対応

  体制等の見直し。

  ⇒ •  週末当番を9チーム・9名体制から7チーム・7名体制へと変更し、週末当番を削減

    • 緊急入院の対応については、午後の入院患者を救急チ ームが翌朝まで担当する体

     制に変更。

 ・ 時間外勤務及び休日勤務に対する医師の意識改革

  ⇒ 原則として19時終業とし、超過する場合は「Slack」にて上長に事前に報告する旨

   を、院長命令として通達

 ・ 各専門科受け持ち数の抑制

  ⇒ 総合診療科チームの負担軽減と、患者受け持ち数の診療科間均等化について検討。

 

取組の効果

 本取組により、医師の時間外労働の削減が実現した。

 ・ 時間外勤務実績表の提出率が100%に上昇。

 ・ 時間外100h/月超えの医師数が減少。

 ・ 平均時間外労働 120h/月 ⇒ 100h/月

 

〔「勤務環境改善に向けた好事例集(令和4年3月 令和3年度厚生労働省委託事業)」より〕

 

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