今週のコラム第102号「医師の働き方改革シリーズ第19回『クリニカルパスの作成等による業務の標準化』」(2023年7月4日号)

時間外に救急搬送を受け入れ、診療に当たる医師の大半が、大学病院医局からの派遣や開業医師であるため、当直医の業務負担軽減や業務ミスの低減が課題となっている病院はないでしょうか。

今回は、クリニカルパスの作成等による業務の標準化の事例をご紹介いたします。

 

【クリニカルパスの作成等による業務の標準化】

(医療法人朝日野会 朝日野総合病院(熊本県熊本市))

※ 378床 職員数438名(医師38名、看護師186名、他)

 

取組前の状況

 • 救急搬送の過半数を受け入れている時間外は、内科系1名、外科系1名、計2名の当直医で

  診療に当たっていた。その大半は、大学病院医局からの派遣や開業医師で、非常勤であっ

  た。

 • 非常勤の医師の確保のためにも、当直医の業務負担の軽減や業務ミスの低減等が必要な状

  況であった。

 

取組の内容

 疾患別救急対応マニュアルや経過観察入院クリニカルパス等の作成、医師と救急隊との救急

症例検討会等の開催により、業務の負担軽減、業務品質の向上等を実現した。

【具体的な内容】

 疾患別救急対応マニュアルの作成

  疾患別に異なる救急対応をマニュアル化することで、当直医や看護スタッフの業務の標準

  化、ミスや業務負荷を低減

 経過観察入院クリニカルパス等の作成

  該当するケースが多いものを中心にクリニカルパスを作成し、運用を通じてブラッシュア

  ップすることで、業務の標準化、ミスや業務負荷を低減

 救急症例検討会・意見交換会の開催

  チーム医療の一員である救急隊との連携構築が必要と考え、相互理解を深めるために年4

  回開催。

 

取組の効果

 当直医や看護スタッフの業務負担の軽減や業務品質の向上に加え、結果として時間外受入が

大半を占める救急車の受入台数の増加等につながった。

 ・当直医・看護スタッフの業務負担の軽減。

 ・誤記入・誤入力・指示ミス・観察ミスの低減等の業務品質の向上。

 ・救急車受入台数 約1200 → 約1900

 

〔「勤務環境改善に向けた好事例集(令和4年3月 令和3年度厚生労働省委託事業)」より〕

 

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