今週のコラム第83号「年休の取得率向上、委員会時間の短縮に向けた取組」(2022年12月27日号)

いきいき働く医療機関サポートWeb(通称「いきサポ」)で紹介されている取組事例をご紹介します。

今回は、「年休の取得率向上、委員会時間の短縮に向けた取組福岡市民病院福岡県福岡市博多区吉塚本町13番1号急性期機能】です。

 

取り組んだ内容

労働時間設定改善に関する労使間の話し合いの機会を設けている。

休暇予定カレンダーへの事前記入と管理層によるチェック。

年次有給休暇をはじめとする休暇の取得を促進している。

委員会時間の短縮。

 

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

当院は平成22年度に地方独立行政法人に移行したが、その前後で多くの離職者が出た(過去の離職率は10%弱だったが15.4%まで上昇)。
この要因として、経営主体が変わったことで独法化前後の大量退職、大量雇用となり、新しい環境に馴染めなかった職員の離職につながった可能性もある。
WLB*¹推進委員会を設置し、当院に必要な取組は何か、各部署にアンケートを取った。結果、年休を取りやすくすることが最優先の課題であり、委員会時間の短縮及び参加人数の絞込が有効だという意見集約となった。
福岡県医療勤務環境改善支援センターからアドバイザーの派遣を受け取組がスタートした。

(*¹WLB:ワークライフバランス)

 

取組対象

  • 取組対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
    医師(部長級)
  • 取組詳細
    ・人望・信頼のある医師(部長級)を委員長とした。委員会は全職種から25名で構成し、委員長のマネジメントにより医師を含め出席率が高い。
    ・職員は休暇予定カレンダーに年休予定を必ず入れることとした。予定を入れていない職員に対して管理層から年休予定を入れるよう促すことが容易になった。
    ・部署別年休取得率、個人別年休取得数を共有することで、それぞれの部署の管理層が積極的に年休取得を推進する環境を構築した。
    ・年休取得に対しては、「お互い様の気持ちを持とう」と管理層が発信し続けており、管理層自身も現場に対してそれを実践した(看護部長等が他病棟等からの応援指示を出す等)。
    ・全委員会に対して、院長の指示の下、資料事前配布、参加者の絞込、委員長による議題外の話のコントロール等を通じて30分以下に収める取り組みを行い、医療業務に使える時間増加に務めた。

 

実施後の成果

年休取得日数/率は、平成27年度には8.9日/44.5%だったが、平成28年度には10.0日/50.1%となり目標を達成した。また夏季休暇・リフレッシュ休暇の取得率はほぼ100%である。

委員会時間の短縮については取組から間もないため具体的な数値はないが、以前と比較して参加人数を絞込み職員負担が軽減した。開催時間も30分を原則としている。時間短縮により病棟看護師が病棟業務に傾注できるようになったという意見も挙がっている。

 

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

・推進委員会を起点に明確な目標設定をして各種施策に取組むことで、年休を取得しやすい環境が形成できた。

・委員会時間厳守の意識が浸透し、関係性の薄い話を控える、委員長が議題をコントロールする等、効率的になった。委員会による残業は減っている。

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