今週のコラム第80号「主治医チーム制とシフト制の実現に向けた女性小児科医師サポートの取り組み」(2022年11月29日号)

いきいき働く医療機関サポートWeb(通称「いきサポ」)で紹介されている取組事例をご紹介します。

今回は、「主治医チーム制とシフト制の実現に向けた女性小児科医師サポートの取り組み福岡大学筑紫病院福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号、急性期機能】です。

 

取り組んだ内容

「お互い様」・「自分でなくても回る」をコンセプトに職場文化を変革。

チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている。

当直(宿直・日直)明けの勤務者に対する配慮を行っている(連続当直を行わない、当直明けに日勤を入れない等)。

 

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

平成19年当時、当院小児科に派遣される医師は「当直ができる」、「女性の場合は独身者」が基本で、当直免除は一人もいなかった。
日本小児科学会が「小児医療提供体制の改革」を進める中、当院は地域小児科センターを目指すこととした。地域小児科センターになるためには、夜間勤務の翌日の勤務に配慮するといった小児科医師の過重労働への配慮が要件となっていた。
こうした内容を実現するには、当時7人体制(うち女性1人)であった小児科医師を10~12人へ増員し、「主治医チーム制」や「シフト制」を取り入れる必要があった。

結果として、当直ができる小児科医師だけを集めていては人員体制を構築することができないため、当直免除等の女性小児科医師が勤務しやすい環境の構築を図ることとなった。

 

取組対象

  • 取組対象
    医師
  • 取組の中心部署・人物
    小児科医師
  • 取組詳細
    ・当院小児科教授に当直を免除された経験のある女性小児科医師が他院から当院に赴任した際、周りの職員が当直しなくて良いよう頑張って勤務してくれたことで、「お互い様」の意識が醸成された。また、小児科教授は「君じゃなくても診療は回るのだよ」と常に医師に対して話していることや、みんなが納得できるよう時にオーバーで明るい演出や例え話も交えてコミュニケーションを図り、職場文化を変革している。
    ・小児科は入院業務と外来業務を分離しやすいため、外来業務は女性医師中心とした。
    ・医長1人に対して、小児科専攻医、初期研修医、学生のチームとしている。当直帯に患者を入院させた医師が当該患者の主治医になることを控え、連続勤務に配慮している。
    ・当直にシフト制を採用し、当直の翌日に休暇を取れる体制を構築した。

 

実施後の成果

 小児科医師数が7人体制から11人体制に増員し、主治医チーム制やシフト制を実現できた。 

  平成19年:男6人、女1人、計7人(うち当直なしの女性0人)

  平成26年:男4人、女7人、計11人(うち当直なし2人、当直が月2回の女性1人、

                   産休1人)

  平成30年:男8人、女性3人、計11人(うち当直なし2人、産休0人)

 

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

・教授が様々な場でコミュニケーションをとってくれているので不満は聞こえてこない。当直翌日に休暇を取れるので子どもの行事に参加できてありがたい。

・外来前日に当直が入ってしまった場合、自分が患者宅に直接電話して予約日の変更をお願いする等、工夫をしている。

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